「捕手とは part2 」 |
2017.8.30
こんにちは!
前回も捕手について触れましたが、もう少しだけお付き合い下さい。
僕たちスコアラーは全員で6人(1人は2軍の方にいます)で、
投手出身4人、野手出身2人という構成になっています。
もちろん僕は野手出身ですが、
その昔、マーティー・ブラウン監督時代に生まれて初めて捕手を経験しました。
その年は外野32試合、ファースト7試合、サード3試合、捕手1試合。
ちなみに内野5人シフトの時は、センターから移動してセカンドベース横を守りました(笑)
スコアラーになって、一番に勉強したのはやはりバッテリーの事ですね。
野手は経験があるのでおおよそはわかりますが、
やはり投手心理、捕手心理は勉強しないとまったくわかりません。
僕が捕手をしたときは、とりあえず四球を出さないことと、
困ったらアウトローという知識のなさで守りました(^_^;)
スコアラーになっていろいろ勉強しましたが、やはり捕手は大変です。
まず、投手に信頼されないと試合に出れません。
そしてキャンプからブルペンでボールを受け、投手の特徴を知ることは大前提。
投手の長所、短所、性格、いま取り組んでいること、すべてを把握する必要があります。
例えば「いまどのような状態に見えますか?」と聞かれたら、
「いいときはこうだけど、いまはこうなってる。だから、こういうボールになるんだよ」
と的確なアドバイスが出来るようにならないといけません。
皆さんの会社でも、
上司が些細なことに気づいてくれてアドバイスをしてくれたらうれしいでしょう。
それと同じです。
その為にはそれなりの準備をしないといけないですし、
日々を漠然とすごしていたら的確なアドバイスは出来ません。
『見る』じゃなく、『観察』が重要です。
これはまったくスコアラーに通じる事です。
自分たちも選手たちを観察して、
変化に敏感になり、コミュニケーションをとっていかないといけません。
それが勝利に結びつけば最高です!
【追伸】
クイズこれは誰でしょう?(^^)
かつての戦友です。
わかった人は歳がバレますよ(笑)
答えは次回。
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「捕手とは・・・」 |
2017.8.20
こんにちは!
いよいよマジックが点灯して、
ファンの皆様もますます応援に熱が入るのではないでしょうか(^^)
ますます厳しい戦いが続きますが、選手たちに引き続き熱い声援をお願いいたしますm(_ _)m
さて、今回はスコアラー目線から「捕手」について少し触れたいと思います。
見て下さいこの姿。
毎日、毎試合、その日のカープの試合を振り返り、
自分が試合に出ていない時でも映像を見て勉強している磯村です。
キャッチャーは本当に大変です。
フィールド上の頭脳であり、レギュラーになるには一番時間のかかるポジションです。
「抑えたら投手の手柄、打たれたら捕手の責任」という言葉がありますが、
本当に忍耐強く、我慢強い選手でなければなりません。
試合では決して自分の思い通りになりません。
そこを我慢して、一歩引いて冷静に物事を考え、次の策を練る事が出来るか。
性格も非常に大事になってきますね。
キャッチャーには観察力、洞察力、判断力、決断力、記憶力。
あらゆる「力」が必要です。
野村克也さんは
「捕手は試合前の『想像野球』、本番の『実戦野球』、試合後の『反省野球』の1日3試合やるべきだ」とおっしゃっています。
スコアラーもある意味キャッチャーと同じで、
「あの時、違うボールを選択していたら、どうなっただろう」と、日々反省です。
試合前の準備から最後の反省会までみっちりやっています。
どんどん、どんどん頭の中で処理して整理して・・・
脳ミソのメモリがいつも一杯です(笑)
【追伸】
新しい風が来ましたね!1軍初登録のメヒア!
次はこのコンビにも期待しましょう!
なかなか結果には結びついていないけど、ここが踏ん張りどころ!
バティスタに続いて頑張れ(^^)
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「資料公開!」 |
こんにちは!
夏本番で、試合中に水分と塩分不足で脱水症状になったり、
足がつったりする選手が増えています(T△T)
ファンの皆様も、暑さ対策を万全にして応援に来てくださいね!
今回は我々スコアラーが選手に渡している資料を、ごくごく一部ですがご紹介します。
これはある相手チームの投手とカープのある野手の対戦データです。
こんな風に記号や色で図として表示しています。
ちなみにこの図は捕手から見た図です。
(左上の☆マークがバッターを示しています。この資料は右打者です)
なんとなくお分かりいただけますかな?
やはり聞くより目から情報を入れた方が一番分かりやすいですからね!
選手はこの図を見て、自分の攻められ方を把握します。
我々スコアラーはこうしたデータをもとに、「傾向と対策」を練り、
選手たちとミーティングをしながら攻略法を導いていきます。
他にもたくさん資料がありますが、公開できるのはここまでですのであしからず(笑)